兄弟育児では、「平等」よりも「公平」を意識するほうが、子どもたちが納得しやすくなります。
「平等にしないといけない」と思いがちですが、実際に五人の子を育てる中で、キャパオーバーになり、つい上の子に頼ってしまうこともあり、「平等じゃないな」と感じることがありました。
しかし、育児の中で気づいたのは、それぞれの子どもに合った関わり方をすることが大切だということです。
今回は、平等と公平の違いをわかりやすく解説し、兄弟の個性を尊重しながら育てるコツを紹介します!
【平等と公平の違いとは?】
兄弟を育てる中でよく出てくる「平等」と「公平」。これは何が違うのか、わかりやすくまとめました。
平等 (Equal) | 公平 (Fair) | |
意味 | みんなに同じ待遇をする | それぞれに合った待遇をする |
例 | お菓子を兄弟全員に同じ量あげる | 食べる量に合わせて配分する |
結果 | 「なんで?自分はもっと必要なのに」と不満 | 「自分に合った待遇をしてもらえている」と納得 |
【兄弟の個性を尊重する育て方】
ルールを子どもごとにアレンジする
うちは長女は計画的に動くタイプ、長男はマイペース、次男と三男は自分の意思がはっきりしていて次女はまだわからない感じです。同じ親から生まれてもみんな性格が違います。それぞれの性格に合わせて決まり事やルールを考えることで一人一人の個性が活かせるのではないでしょうか。
うちの例
長女はしっかり者の中学生で、自分の意思がはっきりしているため、できるだけ自分で行動できるように促しています。ただし、家のことを過度に頼りすぎないように気をつけています。
一方、長男はマイペースな性格のため、特に勉強に関しては積極的に声をかけるようにしています。
家庭内の役割は、基本的にすべての子どもが平等に担うようにしていますが、年齢に応じて難易度を調整するようにしています。また、性別で分担を決めるのではなく、話し合いを通じて、それぞれの得意・不得意を考慮しながら役割を分けるのもよい方法だと考えています。
兄弟を比べない
兄弟を比較することは絶対に避け、それぞれの良いところを見つけて伝えることを大切にしています。
例えば、
❌「お兄ちゃんはできるのに!」といった声かけはNG。
⭕「○○くんなら、こうすればできるかも!」と、前向きなヒントを与えるように心がけています。
ただし、兄弟同士の良いところを伝えるのは効果的かもしれません。たとえば、次男がお風呂掃除をしてくれたときに、「次男くんが掃除してくれて助かったよ」と長男に伝えることで、「次は自分もやってみようかな」という気持ちを引き出せるかもしれません。こうした声かけを意識することで、兄弟それぞれが自分の良さを実感し、自信につながるように工夫しています。
「公平な子育て」ってどんなもの?
- その子に合ったフォローをする(マイペースな子には声掛け、しっかり者には任せすぎない など)
- 必要なときに必要なだけサポートする(宿題を手伝う量も、年齢や理解度に合わせて調整)
- 「お母さんはみんなのことをちゃんと見ているよ」と伝える
子どもが「自分だけ損をしている」と感じないように、それぞれの状況に合わせた対応を心がけることが大切です。
まとめ
「平等」は一見よさそうに見えますが、子どもによっては負担や不満につながることも。「公平」に接することで、きょうだいそれぞれが自分らしく成長できる環境を作れるかもしれません。
きょうだいの個性を大切にしながら、それぞれがのびのび育つための工夫をこれからも考えていきたいですね!